『魔王さんちの勇者さま2』書評というよりネタ紹介

以前紹介した本の続編。
あいかわらず名前ネタかましてくれてます。

魔王さんちの勇者さま2 (徳間デュアル文庫)

魔王さんちの勇者さま2 (徳間デュアル文庫)


例によってあらすじを簡単に。
続編てことで、前巻の8年後より物語がスタート。半ばコールドスリープ状態だった澄人と、その間に年頃の娘に成長したサフラ姫。サフラは強烈に澄人を意識するものの澄人は元々の性格がたたって8年前とまったく態度が変わらない。
そこへ元の澄人の世界から澄人の幼馴染、閑環撫子(ひまわ・なでしこ)が送り込まれてくる。父親の夕焼が彼女をだまし討ちにしたらしい。親父らしいとは思うものの、結局は異世界での生活をふつうに過ごし続ける澄人。
しかしサフラが使節として隣国のエピック城へ入ったあたりからだんだんきな臭くなってくる。宰相フォートランとの会談中に魔術師ブイヴィーが襲ってきたのだ。当然応戦するサフラ。しかし城の衛兵が駆けつけるより早くブイヴィーは城を立ち去り、結果として、サフラが暴れたような後だけがその場に残ってしまった。
一方澄人の側にも父親夕焼が現れる。夕焼がいうには、澄人が17になる前に魔王を倒さなければ、澄人の元いた世界の方が滅ぶのだという。


というわけで今回初登場の言語はなでしことフォートランとブイヴィー……と、上に名前が入れられませんでしたがアルゴルという少年兵、それに前巻登場のシィの妹でプラス、でした。
このうち私が知ってたのはプラス(正確にはC++)とフォートランとブイヴィー。……ヴイビーじゃないんですね、そういえば。表記のかっこよさを優先したかな。
なでしこは、師匠的存在によると(←わざわざ聞いた)すべて日本語で命令を書く言語なのだとか。
公式サイトによると、たとえばこんな感じ。

クジラが「こんにちは」と言う。

プログラミング基礎編

……冗談みたいですが、ほんとにこれで動くらしいです。その代わり一字一句間違えちゃだめですが。うーん。『一字一句間違えちゃだめ』なのはどのプログラミング言語でも変わらないんですが、日本語だけにうっかり普通に文章書こうとして文法間違えそうです。
フォートランとアルゴルはほぼ同時期くらいの言語とのことなので、エピック城はそういう名づけ規則(?)なのでしょう。でもフォートランの部下で前巻攻めて来た軍隊のネームドキャラがルビィ、パイソン、パァルだったことを思い出すとちょっと妙な感じ。伏線なのかもしれません。
それにしてもブイヴィー……なんで一人だけそんなにネタ方向にぶっとんでんの……。


今回は前後編だそうなので、後編で理由がわかるかもしれません。あと次はどんな言語名がくるかも楽しみです。

追記

閑環撫子ですが、「なでしこ」だけでなく「ひまわ」こと「ひまわり」という言語もあるとご指摘をいただきました。「ひまわり」は「なでしこ」と同じ作者(?)さんによるものです。やはり日本語で命令文を書く形式で、公式サイトによると

ファイルのコピーや、圧縮解凍、メール送受信などの定型処理をこなすための命令をたくさん備えていますので、現場ですぐ役に立つプログラムを組めます。

http://hima.chu.jp/doc/what.htm

とのこと。

ところで師匠的存在が「Haskellは登場しないのか」と期待してるんですが、どうだろうw